Nアセチルカルノシンとは、人工的にアミノ酸のβ-アラニンとL-ヒスチジンの二つの成分を化学合成により結合させて作った複合アミノ酸です。このNアセチルカルノシンには、驚くべき効果があるということでいま世界中で注目されています。それはこれまで不可能とされてきた白内障の治療です。
白内障のもっとも大きな原因は、目の老化だと言われています。だから、特別な病気ではなく、誰でも遅かれ早かれ発症する可能性のある病気なのです。ところで、この老化という現象は、細胞の酸化作用が主な原因です。だから、酸化させないためには、抗酸化作用のある成分が人間の体に必要になってきます。その代表がカルノシンと呼ばれる成分で、人間の細胞内にはもともとこのカルノシンを作る機能が備わっています。そして、このカルノシンが諸器官の酸化を抑制する役割をはたしています。
しかし、残念ながらこの天然の酸化防止剤も年齢と共に体内でだんだん生成されなくなってくるのです。その結果水晶体の酸化が進み、白内障になってしまうわけです。ところが、ロシアの科学者、マーク・バビザエフ博士は、人工的に作った複合アミノ酸であるNアセチルカルノシン溶液を目薬という形で投与すると、人間の目の中でNアセチルカルノシンが本来のカルノシンに変わり、強力な酸化防止剤として働くことをが発見したのです。この発見は、2010 年9 月に米国で特許を取得することとなり、広く世界に知られることとなったのです。